Kobopのブログ

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ビートルズ「Revolver」について話したい!!

どーも、こぼぴー(Kobop)です。

 皆さん、音楽は聴いてますか。音楽といってもクラシックからジャズ、R&Bやロックなど幅広いジャンルがあります。今回はその中でも1960年台にエポックメイキング的な存在となり、世界中をロックの渦に巻き込んだビートルズのアルバムの一つである、「Revolver」について一曲ずつ個人的な感想を話してみたいと思います。というのも、つい半年ほど前まで私はビートルズについて無知でありまして、ジョンレノンとポールマッカートニーしかメンバーを知らないといった感じでした。しかし曲を聴いてみると、なんとまあどれも聴いたことのある曲ばかりで驚き、そこからビートルズについて、曲はもちろんのこと、曲の背景や音楽史における影響だったりを深掘りしていきました。それほどまでに時代を超えて夢中にさせてくれたビートルズ。彼らが世に放った作品はどれも素晴らしいものですが、今回は私が一番好きなアルバムである「Revolver」についてこのブログで取り扱おうと思いました。断っておくと、私は音楽の技術とかそういった事に関しては全くわからないので、このコード進行がすごい!とかは正直わかりません。なので私の感じた感覚だったり驚きについての感想がメインになりますので、あしからず。

 

 

The Beatles:Revolver(1966)

 

 ビートルズ7枚目のアルバムです。まずこのアルバムについて少し説明したいのですが、アルバムを通して聴くと、非常に不思議な感覚を覚えます。ぐにゃっと歪んだような曲もあれば、ギターが気持ちの良い曲もあり、これは当時ビートルズのメンバーがLSDの摂取により、それによる幻覚作用などから影響を受けたそうです。同時に今までの音楽にはなかった数々の試みが随所に見受けられます。多分それらの要素が、私が最初このアルバムを聴いたときに受けた「新鮮さ」につながってくると思うのですが。このアルバムのジャケットも、アルバム全体の雰囲気をうまく掴ませてくれる面白いものだと個人的には思います。(ちょっと怖いけど…)

 

1.Taxman

 OPを飾るに相応しい素晴らしい曲です。Taxman!と歌ってからの耳をつんざくギターソロには毎回震えます。最初に、1,2,3…と言ってから曲が始まるのも、聴く側が、さあ始まるぞ!という気持ちになるので、その時点で「なんだこの曲は、そしてこの先どんな曲が待ち構えているんだ…」と初めて聴いた時にはなりました。「散歩するならあなたの足に課税する」といった、当時税金をたっぷり取っていた政府への皮肉めいた歌詞も聴きどころだと思います。

 

2.Eleanor Rigby

 いきなり美しいハーモニーから始まるこの曲。なんと、ギターもベースもドラムも使ってないんですよ!(聴いたことある人はもちろんわかりますが)弦楽器のうっとりするような調べが聴いている人間の身体を包み込み、この曲、ひいてはこのアルバムに引き込んでいきます。弦楽器を弾いているのはビートルズではなく別の人らしいですが、弦楽器だけを使って曲を作る発想と、それにボーカルが加わることでここまでの曲に昇華させてしまえるビートルズの力量には感服します。だって普通バンドやってたら今担当している楽器(ギターなど)を使って、どう曲を作ろうかってなる気がしますからね。既存の枠組みにとらわれない作曲活動は本当にすごいと思います。

 

3.I'm Only Sleeping

 曲名にもある通り、非常にまったりとした歌声とリズムで、聴く側もうっとりしてしまいます。曲中所々で流れる不思議な音は逆回転ギターなる技術の賜物。ある種、このアルバムの世界観を体現しているサウンドと言えるかもしれません。特に最後の連続逆回転ギターサウンドは私たちを音楽の未知の領域へとトリップさせてくれます。

 

4.Love You To

 初めて聴いた時の感想が「何じゃこりゃ」となる曲の連続ですが、個人的に一番衝撃を受けたのがこの曲だと思います。インド音楽で使われるタンブーラ、シタール、タブラと、最早名前も聞いたことのない楽器が使われています。曲の最初に少し長めのイントロがあって、その後歌い始めると一気に音が増えるのはいつ聴いても鳥肌ものです。いやあ音楽に関する知見が広がりますね。それにしてもインド音楽まで取り入れるとは。恐るべしビートルズ、そしてジョージハリスン…

 

5.Here, There and Everywhere

 ハーモニーが美しすぎて、思わず目をつむって曲を聴くことに没頭してしまいます。後ろで鳴っているギターも、曲の美しさを最大限保ちつつも、しっかり存在感を示している。そんな素晴らしい加減具合にも感激します。それにしてもポールマッカートニーの歌声は本当に良いですね。耳が幸せとはこのこと。

 

6.Yellow Submarine

 なんですかこの楽しすぎる曲は!サビの「We all lived in a yellow submarine」の部分は一緒に歌わずにはいられません。人の話し声や歓声、水のブクブク音など、背景で色々な音が曲を盛り上げているのも素晴らしいです。曲が曲で終わらずに、何か物語として存在するような、そんな曲の世界観の拡充も行っていることに驚きます。途中金管楽器の重厚なサウンドが挟まるところもアクセントが効いていてとても好きです。曲の後半、少し外した音程で歌っている合いの手もたまらないですね。

 

7.She Said She Said

 ドラムの力強さにノリノリになれます。ジョンレノンの力強い歌声、うなるギター。とにかくテンションを最高に高めてくれるのです。最初から最後までとにかく力強い。たびたび聞こえるキーンという音が、うまくこの曲にLSDの感覚を取り込んでいると思います。そして歌声のメロディーの後についてくる同じメロディーのギターがよりこの曲のパワーを底上げしていると感じます。こういった細かい気持ちよさが、この曲の魅力なんでしょうかね。

 

8.Good Day Sunshine

 一面に晴れ渡った空。そんな光景がありありと浮かび上がってくる曲です。跳ねるようでずしんとしたピアノや、サビの部分で存在感を一層増すシンバルの重い音。最後のボーカルの転調というそれらが調和して、ここまで爽快な曲を作れることも驚きです。最初少ない音から始まり、一気にボーカルとさらに音が加わるのはまさにこの曲に相応しい幕開けですね。

 

9.And Your Bird Can Sing

 個人的に「Revolver」の中で一番好きな曲といっていいかもしれません。なにしろ、最初のインパクトのあるギターに心を打たれたわけですから。そこで入るか!というハーモニーも素晴らしいのはもちろんのこと、やはりギターが最高ですね!こういう曲を聴くと、「ギターやってみたい」となるのですがなかなか食指が動きません。それはさておき、この中毒性のあるギターのメロディーがより私を「Revolver」に引き込むわけですが、ここまでストレートにかっこいいと思える曲も作れてしまうビートルズには、感動を通り越して恐れさえ抱いてしまいます…

 

10.For No One

 ポールのうっとりするような歌声とフレンチホルンの美しい音色が非常に素晴らしい曲です。フレンチホルンは合間合間に存在感をしっかり際立たせ、ポールの歌声との親和性も抜群です。思えば、ここまでバラエティにとんだ楽器を使いつつ、そのどれもがきちんと存在感を発揮しているのはやはりビートルズの力量といったところでしょうか。決してつぎはぎになってなく、むしろ溶け込んでまでいるのがすごいですね。

 

11.Doctor Robert

 軽快なテンポで進んでいくように思えるのですが、最後の方をよくよく聴いてみると結構音が入り交じっているのがわかります。それでも心地よく聴けて、サイケデリックな感覚を感じることができる気がします。突如スローテンポになったりするところは、さすがビートルズといった感じで、一曲の中に様々な聴きどころが詰まっているのが面白いですね。

 

12.I Want to Tell You

 イントロがめちゃくちゃ好きです。素晴らしいハーモニーはもちろんのこと、この曲ではその伸びが印象に残ります。そしてやはりインド音楽ですね。アクセントにハンドクラップも。何度も聴くとこういった細かい工夫に気付くことができとても楽しいです。ビートルズが時代を超えて愛されるのは、こういった工夫が多くちりばめられている点が理由の一つとして考えられるかもしれません。

 

13.Got to Get You Into My Life

 フィナーレに向かって突き進む気持ちの良い曲です。ビートルズ御一行が列をそろえて行進している。そんな場面が浮かんできます。奥で鳴っている一定のリズムが曲を統制し、金管楽器サウンドが心地良い気分にさせてくれます。が、実はこの曲、マリファナをテーマにしたドラッグソングらしいです。それを知ると歌詞の意味が違って聞こえてくるのも面白い点です。

 

14.Tomorrow Never Knows

 サイケデリックを曲にしたらこうなるんでしょうかね。もしくはLSDを摂取したときの感覚を曲にしたらこういう感じなんでしょうか。まさに「Revolver」です。めくるめく音の洪水。アルバム後半、前半と比べて少し落ち着いた曲が続いた(どれも素晴らしいですが)と初めて聴いた時思っていたら、最後にこれです。音色は歪曲し、ドラムのリズムだけがはっきりと聞こえ、ボーカルの声もなんだかはっきりと認識できません。これだけ支離滅裂な感じなのに、曲として傑作に仕上がっているのはどういうことでしょうか。摩訶不思議な音の世界。このアルバムの大トリを飾るのに相応しい曲です。

 

 

 

 

 とまあ、こんな感じでビートルズの「Revolver」に収録されている曲の感想をざっくり述べてみましたがどうでしょうかね。聴いた感覚を文章に起こすのは結構難しかったです。伝わっていると良いですが。また、間違いなどあったら指摘などしてもらえればと思います。他のアルバムも大好きなのでまたやりたいです。読んでいただきありがとうございました。では