どーも、こぼぴー(Kobop)です。
最近『塊魂』シリーズの新作がApple Arcadeでリリースされましたね。
個人的に大好きなゲーム作品なので、今回リリースされた新作も早速遊び倒しました。内容についても語りたいですが、今回はその音楽について感想を書きたいと思います。『塊魂』といえば、無印のサウンドトラック『塊フォルテッシモ魂』はゲーム音楽史に燦然と輝く傑作であり、コミカルな楽曲からシュールな楽曲まで、多彩な音楽性を巻き込みながら独特の世界観を生み出しています。その特性は後のシリーズ作品にも引き継がれていき、今回リリースされた新作においても例に漏れず、様々な楽曲がゲームの世界観を彩っています。プレイ体験をより向上させてくれるのは勿論、思わず転がす手をとめて聴き入ってしまうほどの魅力に溢れた楽曲群が素晴らしいですね。では本題へ
『塊魂 Rolling LIVE オリジナルサウンドトラックーららまりだましい』(2025)

まず、めちゃくちゃ楽しいな!!!聴いててめちゃくちゃワクワクするな!!!正直全部良すぎて、遊び始めた頃は毎回手を止めて聴き入ってました。おかげでストーリーを全然進められないなんてことに、、、。それほどに通底して楽しい・ワクワクという、『塊魂』を遊ぶ上で欠かせない感情をさらに高ぶらせてくれる雰囲気の楽曲群がひしめき合ってる印象を受けました。それは今までの過去作も同様なんですが、今回はさらにアップグレードしてきたな、、、と。
個人的に『塊魂』のプレイ体験の根幹を担っている、コロコロ転がすという動作と非常にマッチしていると感じます。同時にモノを巻き込んだときの小気味よい気持ちよさも、楽曲の雰囲気と相性が良い。リズムに良い意味で角が立ってるおかげでノりやすいし。それでいて、今まで以上に独特な世界観の楽曲も収録されていて、きちんと『塊魂』の音楽というクオリティは担保しつつ、トガりにトガった曲を入れることも忘れない。一曲の中に面白いギミックが結構あって、「BGMとして聴き逃させねーぞ」という制作陣の気概が伝わってきました。
この記事のタイトルに、音楽性もコロコロと…と書いてある通り、『塊魂』の世界観を下敷きに色とりどりの楽曲群が収録されています。「丑三つふたり」の、まどろみの中のようでしっかりと気持ちを前進させてくれるような感覚。「かたどる砂場」の、音数は少なく洗練されていながらも、おもちゃ箱のようなガチャガチャした雰囲気でありながら、それとボーカルの通った歌唱が対称的で印象に残ります。「いろんな歌を混ぜたときのうた」は、音の景色はもちろん、シンプルに歌唱が素晴らしい。この曲をバックに、断末魔をあげながら巻き込まれていく人々を眺めているとき、このゲームの素晴らしさをなぜか感じます。「星を作れたら」なんて、純粋な愛についての歌じゃないですか、、、。マクロな世界観とミクロな世界観をうまく融合させて、それでいて「かたまり」というコンセプトに根ざした素晴らしい楽曲ですね。
加えて、「ブンサン・ボディ」のような変わりダネも。確かに刻むビートが気持ちよく、ダウナー調のラップが絶妙な塩梅。「「か」「た」「ま」「り」の魂」は、多分真剣にふざけているんでしょうね。語感とリズムの気持ちよさだけを追求し、音楽の美味しい部分を余す所なく掬い取っています。
「ステキナノカデパレード」に見られるような、懐かしい味付けも重要だと思います。作品の中において、ローポリゴンで描写される文房具やおもちゃ。まだ世界に対して解像度が低かった子どもの頃を思い出します。そんな思い出にも浸らせてくれる、素晴らしい曲です。
ゲーム作品自体の面白さもさることながら、その作品の世界観を支える音楽も素晴らしい『塊魂』。今回の『塊魂 Rolling LIVE』においても、それは遺憾なく発揮され、ゲーム音楽にとどまらない、優れたポップスとしても完成されています。「かたまり」を通してひとつになる、というメッセージを込めつつ、遊ぶところではきちんとはしゃいでいて、制作陣のポテンシャルの高さを感じ、ボーカルの人選もハマっていると思います。それと、全体を通して感じる微かな懐かしさ。それらが組み合わさって、素晴らしい音楽のかたまりを生み出しているのだと感じました。